【コラム】瑞浪大会で魅せた朝日ターボ 勝利への方程式

(写真:菊山英志)

開幕戦から約2ヶ月半のインターバルを経て、オートバックス全日本カート選手権の第3戦・第4戦 瑞浪大会が開催され、朝日ターボ選手が2戦ともにポールトゥウィンという圧倒的な強さを見せつけました。言葉の真意は計り知れませんが、「この瑞浪大会で勝てなければこの先ずっと勝てないかもしれないと思った。」とレース後に語る程、朝日選手にとってこの大会に掛ける意気込みは相当なものだったようです。

今シーズン開幕直前には、「レースでは速く走ることも重要だが、いいものづくりができないと結果をだすことができないと思う。悪いところから良い方向へと向かっていく道のりを見つけることが重要だと思っている。」と語ってくれた朝日選手ですが、もてぎ大会では思うような結果を残せず苦渋を味わうこととなってしまいました。そこからの2戦連続ポールトゥウィンという圧倒的な勝利はまさに、朝日選手の言う「悪いところから良い方向へ向かう道のり」を見つけたということではないでしょうか。

前戦のもてぎ大会では、第1戦での角田選手3位がDL勢唯一の表彰台となってしまい、あとはBSユーザーが表彰台を埋めました。しかし今大会では、第4戦の三村選手(YH)3位以外はDL勢が表彰台独占という結果になりました。もちろん、もてぎと瑞浪とでは気温やコンディションが大きく異なりますので、この2大会だけでDL、BS、YHの3メーカーどのタイヤが優れているかなどということは分かりませんが、この瑞浪大会にマッチしたタイヤを持ち込めたのはDLだったという事になります。DLの開発ドライバーを務める朝日選手にとっては、2ヶ月半のインターバルでいいものづくりができたという思いがあることでしょう。また、同じDLユーザーにも勝っているわけですから、タイヤだけではなくマシンも最高の状態に仕上げ、自身のドライビングも一際高い次元にあったことになります。

今大会のレース後には、「もてぎからの2ヶ月半、どうしたら勝つことができるのかだけを必死に考えてきた。前戦を振り返り良かった部分悪かった部分の洗い出しをし、タイヤメーカーやエンジニアとは密に連絡を取り合いながら、過去のデーターを分析しました。」と、今大会に向けての取り組みを話してくれた朝日選手。言葉にすると特別なことはしていないようにも聞こえてしまいますが、勝つ為にするべきことを知り、それを成し遂げる強い信念を持ち、高い次元で実行することができなければ結果には結び付きません。

今大会では改めて朝日選手の強さを知り、なぜタイヤメーカーやチームが彼の力を必要とするのかを目の当たりにしたように思います。今シーズンはルーキーが多いKF部門ですが、朝日選手のような経験豊富なドライバーを倒すことは並大抵の事ではありませんし、フォーミュラーなどの上のステップを目指すうえで、朝日選手のプロフェッショナルな取り組みや考え方、振る舞いは学ぶべきだと思った瑞浪大会でした。

REPORT / PHOTO 菊山 英志

(写真:菊山英志)

 



 

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